集中できないのは“部屋のせい”かも?

まぬるん

HSP歴30年以上・ミニマリスト歴5年、年間200冊以上本を読む。 家族5人全員がHSP。苦悩の結果、刺激や情報を減らすというミニマリストの考えがHSPとの相性が抜群と分かり、実践。その効果を感じている。 HSPは全員ミニマリストになれば良いと考えている。

「どうしてこんなに集中できないんだろう…」と悩んだとき、実は“部屋の環境”が大きく関係しているかもしれません。
視界に入るモノの多さ、音、香り、光――それらの刺激が、無意識に脳を疲れさせていることも。

この記事では、HSP気質の私が実践して効果を感じた「集中力が高まる部屋づくり」のコツを紹介します。
無理なく始められる工夫ばかりなので、集中できる空間を手に入れたい方はぜひ読んでみてください。

集中力が続かないのは「環境」が原因かも?

「今日は集中するぞ!」と意気込んで机に向かっても、気づけばスマホを見たり、散らかっている部屋が気になって、片づけを始めたり…そんな経験、ありませんか?

以前の私もそうでした。
時間も意欲もあるはずなのに、なぜかやる気が出ない。やる気が続かない。
そんな日々にモヤモヤしていたのですが、ある本を読んで「部屋のせいじゃないか?」と気づいたんです。

気が散る部屋の特徴とは?

集中を妨げる部屋には、いくつか共通点があります。

  • 物が多くて視界に情報があふれている
  • スマホやテレビなど誘惑が手の届く場所にある
  • 生活感のあるもの(洗濯物・レシート・書類など)が目に入る
  • 光や音が不快(蛍光灯の白い光、外の騒音など)

こうした環境は、脳にとって「刺激のシャワー」。
無意識にエネルギーを消耗してしまい、肝心の「集中」にエネルギーが回らなくなるのです。

脳は「視覚情報の多さ」で疲れる

脳は、目から入る情報を常に処理し続けています。
たとえば机の上にペン、書類、リモコン、飲みかけのカップがあれば、たとえ意識していなくても「片付けなきゃ」「あれをしなきゃ」と、脳が勝手に反応してしまいます。

特にHSP(繊細な気質)傾向がある人は、五感の刺激に敏感なため、情報の多い部屋では簡単に疲れてしまいます。

私もHSP気質で、いつもは感じない音や光に反応して疲れやすいタイプです。
そんな自分にとって、部屋の「静けさ」「整っている感」は、集中力を支える大切な土台になりました。

集中できる部屋の共通点

集中しやすい部屋には、見た目だけでなく「感覚的な心地よさ」があります。
無理に“おしゃれ”を目指す必要はなく、自分にとって「落ち着ける空間」こそがベストな環境です。

ものが少ない空間は思考もクリアに

まず大切なのは、物の量を減らすこと
私は以前、デスクの横に読みかけの本やノート、文房具をたくさん置いていましたが、それだけで集中力が分散していました。

思い切って「今使わないもの」はすべて別の場所に収納。
すると、目の前がスッキリし、気持ちまで静かに落ち着いてきたんです。

まさに「視界の静けさ=脳の静けさ」

思考をクリアにしたいなら、物理的に空間を整えるのが先。
ミニマリズムって、集中のための準備でもあるんだなと実感しました。

色・音・香りがもたらす安心感

次に注目したいのが五感へのやさしさです。

  • 色: 淡いベージュやグレー、ナチュラルな木の色は、刺激が少なく心を落ち着けてくれます
  • 音: 外の騒音が気になる場合は、耳栓やノイズキャンセリングイヤホンが効果的
  • 香り: ラベンダーやヒノキなど、リラックス系のアロマをほんのり使うと心地よい空間に

「ただ静かなだけじゃなく、自分が安心できる空気感」があると、自然と集中スイッチが入りやすくなります。

HSPの私が実感した「静けさの力」

私自身、HSP気質のため、ほんの些細な刺激でも集中力が乱れることがあります。
だからこそ、静かな空間をつくることは“贅沢”ではなく“必須”でした。

物音のしない部屋、やわらかい照明、穏やかな色合いのカーテン──そうした小さな要素が積み重なることで、私にとって「集中しやすい部屋」が生まれました。

今すぐできる!集中力が上がる部屋の整え方

「集中しやすい部屋をつくりたいけど、何から手をつけていいかわからない…」
そんな方のために、今日からできる“環境リセット”のヒントをお届けします。

視界からノイズを減らす片付け術

まずは、今、目に入る範囲だけを整えることから始めましょう。

おすすめは「デスクの上・壁の周辺・床にあるもの」の3点チェックです。

チェック項目改善のヒント
デスクの上ノートPC・メモ帳・ペン1本だけに
壁や棚の飾り最小限に。視線の抜けを意識
床に置きっぱなしの物一時置き場をつくって避難させる

すべてを完璧に片づける必要はありません。
視界の7割がすっきりしていればOKくらいの気持ちで大丈夫です。

家具やレイアウトのミニマル化

意外と盲点なのが家具の配置です。

  • 動線がスムーズか?
  • 座る場所の近くに気が散るものがないか?
  • 収納が遠くて片づけが面倒になっていないか?

私は以前、机のすぐ横に本棚があり、つい手を伸ばして関係のない本を読んでしまうことがありました。
本棚を少し離れた場所に移動しただけで、集中力がぐっと高まりました。

家具を「置きたい場所」ではなく、「集中を邪魔しない場所」に配置することで、空間の質が変わります。

五感に優しい空間演出(照明・香り・音)

感覚が敏感な方には、刺激を抑えた空間づくりが大切です。

  • 照明: 昼間は自然光を活かし、夜は間接照明に切り替える
  • 香り: アロマディフューザーは弱め設定で。無香も選択肢
  • 音: 無音が落ち着く人もいれば、カフェ音や自然音が集中を助ける人もいます

私は静かすぎると逆に不安になるタイプだったので、「森の音」「雨音」などの環境音を流すことで、心が安定して集中できるようになりました。

集中部屋をつくって気づいた“副産物”

集中できる部屋づくりを進めるうちに、私は“ある変化”に気づきました。
それは、集中力だけでなく「心の余白」や「生活の質」にまで好影響が広がっていったことです。

時間の質が変わった

以前は「やらなきゃいけないこと」に追われて、時間に追い立てられている感覚がありました。
でも、空間が整ってくると、不思議と気持ちに余裕ができ、「何から手をつけるか」がクリアになっていきました。

結果的に、ダラダラと時間を使うことが減り、短い時間でも密度の高い集中ができるようになったんです。

「量より質」の感覚が身につくと、自己肯定感も上がっていきました。

心も整う「場所の力」

部屋を整えることで、心の状態も変わる。これは本当に実感しています。

  • 散らかっていた頃 → 気持ちもざわざわ・焦り・不安
  • 部屋が整った後 → 静けさ・安心感・余裕

まるで、心と部屋がつながっているような感覚です。

特にHSP気質の私にとって、物理的な安心感は、メンタルケアの一部でもあります。

「やらなきゃ」の焦りからの解放

集中できる部屋をつくることで、「集中しなきゃ…」「ちゃんとやらなきゃ…」という無言のプレッシャーからも、少しずつ解放されました。

空間が整うと、自分のペースで行動できるようになり、“義務感”よりも“自発性”で動けるようになるんですね。

がんばりすぎず、自然と集中できる。
そんな部屋は、ただ作業効率を上げるだけでなく、「自分らしさを取り戻せる場所」になりました。

まとめ

集中力を高めるために必要なのは、意志の強さよりも「整った空間」かもしれません。
視界がすっきりしていて、音や香りが心地よく、自分の感覚にフィットする環境があると、自然と集中モードに入れるようになります。

私自身、部屋を整えることで作業効率だけでなく、心の安定や時間の使い方まで変わりました。
集中できる部屋は、ただの“作業場所”ではなく、自分を取り戻す場所でもあります。

無理せず、できるところから少しずつ。
あなたにとっての“落ち着ける空間”が、きっと集中力アップの第一歩になります。

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