ちょっとした一言で落ち込んでしまう。
そんな自分がずっと嫌いでした。
でもあるとき、「無理に強くならなくてもいい」と思えるようになってから、心が少しずつラクになったんです。
この記事では、私が実際に試してきた“落ち込みやすい自分との付き合い方”や、気持ちを整える習慣を紹介します。
同じように悩むあなたへ、少しでもヒントになればうれしいです。
どうして私はこんなにすぐ落ち込むの?
「また落ち込んでる…。どうして私はこんなに弱いんだろう?」
そんなふうに自分を責めてしまうこと、ありませんか?
私もずっとそうでした。
友達に軽く言われた一言、職場でちょっと無視された気がしたこと、SNSで誰かが楽しそうにしている投稿──。
小さなことでも心がざわざわしてしまい、「私は嫌われてるのかも」「やっぱりダメなんだ…」とすぐに気持ちが沈んでしまうんです。
でも、あるときふと思ったんです。
「落ち込みやすいのって、もしかして性格じゃなくて“気質”なのかも」と。
性格?気質?落ち込みやすさの正体とは
心理学では、「落ち込みやすい性格」は「ネガティブ思考のクセ」と説明されることもありますが、それだけではありません。
生まれ持った「感受性の高さ」が関係しているケースも多いんです。
落ち込みやすい人は、物事を深く考えたり、人の気持ちに敏感だったり、細かい違和感に気づく力を持っていたりします。
これは、決して「弱さ」ではなく「繊細さ」としての強みでもあります。
HSP(繊細さん)との関連性
もしあなたが、「すぐに落ち込む」「感情に振り回されやすい」「人の気持ちに敏感すぎる」と感じているなら、「HSP(Highly Sensitive Person)」という気質に当てはまるかもしれません。
HSPは病気ではなく、生まれつき刺激に敏感な人のことを指します。
人口の15〜20%がこの気質を持つとされており、珍しいわけではありません。
私自身もHSP気質があると知ってから、「自分はダメなんじゃなくて、感じやすいだけなんだ」と少しずつ自己否定を減らせるようになりました。
落ち込むたびに自分を責めてしまう私の話
私は昔から「なんでそんなことで気にするの?」と言われることが多く、それがさらに自分を責める原因になっていました。
「自分が弱いからだ」「もっとポジティブにならなきゃ」…そう思えば思うほど、どんどん苦しくなっていったんです。
些細な一言に傷つきすぎてしまう日常
たとえば、職場で上司に軽く注意されたとき。周りの人は笑って流しているのに、私はその言葉が頭の中をぐるぐると回り続けて、「私ってやっぱり仕事できないんだ」「きっと嫌われてるんだ」とどんどん思考がマイナスに傾いていきます。
家に帰っても気持ちが切り替えられず、何もやる気が起きずにぼーっとしてしまう。
そんな日が何度もありました。
小さなことで落ち込む自分が情けなくて、どんどん自信もなくなっていったんです。
「また落ち込んでる…」と責める悪循環
「また同じことで落ち込んでる」「こんな自分じゃダメだ」
そうやって自分を責めることで、さらに気分は落ち込みます。
まるで、落ち込んでいる自分を心の中で二重に責めているような状態でした。
今思えば、この“自己否定のループ”こそが、一番しんどかったのかもしれません。
けれどあるとき、「落ち込むこと自体は悪くないんじゃないか?」とふと思ったんです。落ち込むのは感受性がある証拠で、むしろ人の痛みに寄り添えるやさしさの表れかもしれない、と。
そこから、少しずつですが「落ち込む=ダメなこと」という思い込みを手放せるようになりました。
私が試して効果を感じた“心がラクになる習慣”
落ち込みやすい性格は、簡単には変わりません。
でも、「落ち込んでも回復しやすくなる習慣」は少しずつ身につけることができました。
ここでは、私が実際に試して「これは効果を感じた」と思えた習慣をご紹介します。
どれも特別な道具や技術はいりません。ゆっくり、自分に合うものを見つけてみてください。
落ち込みを紙に書き出す
私はノートに「今、何に落ち込んでいるのか」をそのまま書くようにしました。
ポイントは、うまく書こうとしないこと。感情をそのまま出すようにします。
- 「あの人の言い方が冷たく感じた」
- 「私って必要ないのかもって思ってしまった」
- 「ただ疲れてるだけかもしれないけど、つらい」
…こんなふうに書いていくと、不思議と心が整理されていくんです。
モヤモヤが“言葉”になるだけで、脳の中のゴチャゴチャがスーッと落ち着いていく感覚があります。
「今はそういう時」と受け入れてみる
落ち込んだとき、「どうにかして元気にならなきゃ!」と無理に気持ちを切り替えようとして、余計に疲れてしまったことがよくありました。
でも最近は、「あ、今は落ち込む時期なんだな」と受け入れるようにしています。
気分には波があるし、感情は動くもの。
そう考えると、無理に立ち直ろうとしなくても自然と回復に向かうことが増えました。
情報を減らす、SNS断ちのススメ
私はHSP気質もあるため、SNSを見ると他人の感情に引きずられやすく、落ち込みやすくなる傾向がありました。
特に「楽しそうな投稿」や「強い意見」に触れると、自分と比べて疲弊してしまうんです。
思い切って1週間だけSNSから離れてみたところ、驚くほど心が穏やかに。
以来、疲れているときはアプリを非表示にしたり、通知を切ったりして“情報の断捨離”をするようになりました。
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小さな“好き”を生活に取り入れる
私がいちばん効果を感じたのは、「小さな“好き”」を毎日に少しずつ取り入れることです。
- 好きな香りのハンドクリームを使う
- 好きなカップでお茶を飲む
- 静かな音楽を流す
どれも些細なことですが、自分を大切に扱っている感覚がじんわりと心に染みて、「私、大丈夫かも」と思える時間が増えました。
落ち込みやすい自分との付き合い方
以前の私は、「落ち込む=悪いこと」「強くならなきゃ」と、自分にプレッシャーをかけ続けていました。
でも、いくら頑張っても繰り返す落ち込みに疲れ果ててしまったんです。
そんな私が少しずつラクになれたのは、「変えようとする」のをやめて、「そのままの自分と付き合う」視点を持てたからでした。
「変えなきゃ」ではなく「ゆるめよう」
落ち込みやすい性格は、急に変えられるものではありません。
むしろ、「変わらなきゃ」と力を入れるほど心は緊張し、ますます疲れてしまいます。
私は「頑張って立ち直る」よりも、「今はゆっくりしよう」「今日は少しだけでも動けたらOK」といった、“ゆるめる思考”に切り替えることで、心の負担がぐっと軽くなりました。
自分に優しくすることは、甘えではなく「必要なケア」なんだと今では思っています。
人と比べないコツと私の考え方
「他の人はもっと強いのに」「みんな頑張ってるのに、自分だけ…」
そうやって他人と自分を比べてしまうのも、落ち込みの原因になりますよね。
私が実践しているのは、「比べるなら“昨日の自分”」という考え方。
昨日よりちょっと早く寝られた、ちょっと笑えた、それだけでも十分に前進だと思うようにしています。
また、「人は見えないところで必ず何かしら悩みを抱えている」と思うだけで、比べる気持ちが少しやわらぎます。
心が揺れたら立ち止まる、のすすめ
感情がぐらぐら揺れるとき、「何か行動しなきゃ」と焦って動いてしまうと、かえって空回りすることが多かったです。
最近は、心が不安定なときこそ「立ち止まる」ようにしています。
歩くのをやめて、深呼吸して、温かいお茶を飲んで、空を見上げる。
ただそれだけで、気持ちの波が静かになることがあるんです。
立ち止まるのは、弱さではなく“調整する力”。自分にそう言い聞かせながら、今日も少しずつ進んでいます。
今も落ち込むことはあるけれど…
「落ち込みやすい自分」とうまく付き合えるようになったとはいえ、私は今でもふとしたことで気持ちが沈むことがあります。
それでも昔と違うのは、「落ち込んでもいい」と思えるようになったこと。
無理に明るく振る舞わなくても、誰かにわかってもらえなくても、自分が自分に優しくできれば、それでいいと思える日が増えました。
完璧じゃなくていい。少しずつでいい。
以前の私は、「変わらなきゃ」「成長しなきゃ」と常に自分を追い立てていました。
でも、今は「ちょっと元気がない日があっても、それが人間らしさなんだ」と思うようになりました。
疲れているときは、休んでいい。
泣きたいときは、泣いていい。
完璧を目指すのではなく、“ゆっくりでも前を向けたらそれでOK”と、自分に声をかけるようにしています。
心って、がんばれば元気になるものではなくて、「安心」や「受容」でじわじわと回復していくものなんですね。
同じように悩むあなたへ伝えたいこと
もし今、この記事を読んでいるあなたが「また落ち込んでしまった…」と悩んでいるなら、まずは深呼吸して、少しだけ肩の力を抜いてみてください。
落ち込みやすいあなたは、きっと人の痛みに寄り添える、やさしい心の持ち主です。
その繊細さは、決して欠点ではなく、あなたの魅力の一部。
私はあなたに「変わってほしい」とは思いません。
ただ、「自分を責めることを、少しずつ減らしていってほしい」と願っています。
大丈夫。ゆっくりでいい。
あなたは、あなたのままで、ちゃんと生きていけます。
まとめ
すぐに落ち込んでしまう性格は、生きづらさにつながることもあります。
でも、それは“心の弱さ”ではなく、“心のやわらかさ”かもしれません。
この記事では、私自身が悩みながらも見つけた「心がラクになる習慣」を紹介しました。
大切なのは、無理に変わろうとするのではなく、自分の感情に優しく寄り添うこと。
落ち込みやすいあなたにも、少しでも気持ちが軽くなるきっかけになればうれしいです。
「このままの自分でいい」そう思える日が、きっと来ます。
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