HSP(繊細さん)の特徴15選|当事者が語るリアルなあるある体験談

まぬるん

生きづらさに悩むHSPの私が、ミニマリスト生活を通して見つけた「静けさ」と「心地よさ」をシェアしています。 刺激を減らしてラクに暮らしたい方に役立つ情報をお届けします。

人の気持ちに敏感すぎて疲れてしまう…
些細なことを気にしすぎてしまう…

そんな経験はありませんか?

それはもしかすると、5人に1人はいるといわれる『HSP(繊細さん)』かもしれません。

この記事では、HSPの私自身が感じてきたリアルな特徴を15個ご紹介するとともに、「HSP」と「繊細さん」の違いや、簡単にできるセルフ診断チェックリスト、HSPがより楽に生きるためのコツまで詳しく解説します。

ぜひ、自分の理解を深めるきっかけにしてくださいね。

HSPの定義と特徴

HSPとは、「Highly Sensitive Person」の略称で、エレイン・N・アーロン精神科医が提唱した概念であり、医学的な診断名ではありません。

HSPは生まれつき神経が敏感で、周囲の刺激を人一倍強く感じる気質を持つ人を指します。

人口の約20%に存在するといわれ、病気や障害ではなく個性の一つです。

馬や猿などの高等生物にも約20%の確率でいると分かっており、集団の中で生きるうえで、必要な役割との考え方もあります。

主な特徴としては、

  • 感覚が敏感で刺激に弱い
  • 他者の感情に強く共感する
  • 深く考えすぎる

などが挙げられます。

「HSP」と「繊細さん」はどう違うの?

最近は「繊細さん」という言葉もよく耳にしますね。

この「繊細さん」は、HSPをより親しみやすく言い換えた言葉です。

特にSNSや書籍で広まり、「HSP」よりポジティブで柔らかな印象を持っています。

基本的には同じ意味ですが、心理学的・学術的な場面では「HSP」、日常会話では「繊細さん」と使い分けることが多いようです。

エレイン・N・アーロン(1996)「The Highly Sensitive Person」
日本語訳(2000年):「ささいなことにもすぐに動揺してしまうあなたへ。」訳:富田香里

HSP提唱者のエレイン・N・アーロン医師のセルフ診断チェックリストです。

以下の項目の中で、「あてはまる」と思うものが何個あるか、かぞえてみてください。

  • 自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
  • 他人の気分に左右される
  • 痛みにとても敏感である
  • 忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
  • カフェインに敏感に反応する
  • 明るい光や、強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい
  • 豊かな想像力を持ち、空想に耽りやすい
  • 騒音に悩まされやすい
  • 美術や音楽に深く心動かされる
  • とても良心的である
  • すぐにびっくりする(仰天する)
  • 短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう
  • 人が何かで不快な思いをしている時、どうすれば快適になるかすぐに気づく(たとえば電灯の明るさを調節したり、席を替えるなど)
  • 一度にたくさんのことを頼まれるのがイヤだ
  • ミスをしたり物を忘れたりしないよういつも気をつけている
  • 暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
  • あまりにもたくさんのことが自分の周りで起こっていると、不快になり神経が高ぶる
  • 空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
  • 生活に変化があると混乱する
  • デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
  • 動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
  • 仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
  • 子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」とか「内気だ」と思っていた

✅ 判定の目安

エレイン・N・アーロン医師は当てはまる数により、HSPである可能性が分かると書籍内で書いています。

以下がアーロン医師によるチェックリストの判定結果です。

  • 12項目以上あてはまる場合
     → あなたはHSPの可能性が高いです。
  • 8〜11個当てはまった方
     → HSP傾向があるかもしれません。
     刺激に敏感な自覚がある方は、自分の気質に合ったケアをしてみましょう。
  • 0〜7個当てはまった方
     → HSPの可能性は低いかもしれませんが、特定の項目で強く共感する場合は、その分野だけに敏感なタイプの可能性もあります。

このチェックリストは、HSPを提唱した医師が作成したものですが、正式な診断を希望される場合は、専門の医療機関にご相談ください。

🔍補足:HSPは病気ではありません

HSPは「気質」であり、「性格」や「才能」の一部です。
敏感さは短所ではなく、深い共感性や繊細な感受性という強みにもなります。
まずは自分の特性を知ることが、ラクに生きる第一歩になります。

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私自身が日常的に感じている、HSPのリアルな特徴をご紹介します。

  • 人混みや騒音がとにかく苦手
    人混みや電車はすぐに疲れてしまいます。
  • 他人の感情に敏感で疲れやすい
    悲しんでいる人、怒っている人が近くにいると、自分も悲しくなったり、怒ったりします。
  • 一度のミスをずっと引きずる
    仕事で小さなミスをすると数日、気にしてしまいます。
  • 感覚が鋭すぎて小さな刺激も気になる
    時計の音や蛍光灯の光が気になります。サングラスや耳栓が必須。
  • 人間関係で気を遣いすぎてしまう
    相手を悲しませないよう、怒らせないように気を付けすぎて、発言が少なめに。
  • 完璧主義で神経質になりがち
    失敗を恐れて慎重になりすぎます。
  • 他人のケンカや対立を見ると疲弊する
    対立を聞いたり見たりするだけでぐったりします。
  • 一人の時間が絶対に必要
    一人になる時間がないとストレスが溜まります。
  • 共感力が強く、映画や本でもすぐ泣く
    登場人物が恥ずかしい目にあったら、コチラもなぜか恥ずかしくなります。
  • 急な誘いや予定変更が苦手
    予定外の誘いに対応できず焦ります。
  • 服のチクチクやや匂いが気になって仕方ない
    強い香水やタバコの臭いで具合が悪くなります。自然の匂いは好き。
  • 連絡や返信に異常に気を遣ってしまう
    LINEの返信に悩みまくり、結局、返信をしないという結論を出します。
  • 新しい環境になじむまでに時間がかかる
    初対面人に話しかけるのはバンジーを飛ぶくらいの気持ちです。
  • 責任感が強すぎる
    頼まれた仕事を断れず、抱え込みます。
  • 芸術や美しいものに深く感動する
    美術館は一生いれますし、気に入った音楽を数時間リピートします。

私の場合、他にも気象病を持っているなどがあります。

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私自身が心がけている楽に生きるためのコツをお伝えします。

① 刺激を避けて心の負担を減らす

騒がしい場所を避け、落ち着ける環境を選びましょう。
それがムリなら、耳栓やサングラスなどの刺激を軽減するグッズを上手く活用しましょう。

② 積極的に一人の時間を確保する

意識的に一人になれる時間を作り、心を休ませます。
あなたは最強のあなたの味方です。

③ 自分に合ったリラックス方法を見つける

アロマや音楽、読書などで心をリセットしましょう。
私にはアロマのロウソクが合っていました。

④ 完璧主義を手放す

「まあいいか」と自分を他人も許すクセをつけましょう。

⑤ 疲れた時は無理をしない

「疲れた」と感じたら、遠慮なく休息しましょう。

HSPはその特質により、合う仕事と合わない仕事がハッキリ分かれると思います。

合う仕事に就ければ良いのですが、合わない仕事に就くと、ストレスを感じやすいHSPは大変です。

私が考えるHSPに合う仕事と合わない仕事を紹介します。

HSPに向いている仕事とは?

  • クリエイティブ系(デザイナー、ライターなど)
  • カウンセラーやセラピストなど共感力を活かせる仕事
  • 在宅勤務やフリーランスの仕事(環境を自分で調整できる)
  • 一人でできる仕事

HSPにとって避けたほうがよい仕事環境

  • ノルマや競争が厳しい営業職
  • 騒音が多い接客業
  • 人間関係のストレスが多い環境
  • 警察など、様々なトラブルに入って行かなければならない仕事

モノを減らすとストレスも減る理由

実は、散らかっているモノを見るだけで、反射的に「片付けなきゃ」「あれをしなきゃ」と脳が考えてしまい、疲れてしまいます。

ただでさえHSPはその繊細さで脳が疲れているのに、家ではリラックスしたいものです。

モノが減ると、視覚的刺激が減り、心も落ち着くのでおすすめです。

また、ミニマリストの「モノや情報を減らして身も心も軽くする」という考えはHSPの人にすごく合っていると思います。

ミニマルな暮らしで心が楽になる

極端なミニマリストみたいに、何も無い部屋で暮らすのではなく、ムダなモノを減らすだけで心が身軽になれます。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

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HSPは病気ではありません。あなたが持っている大切な個性だと私は思います。

HSPの特徴を理解し、自分に合った暮らし方や働き方を意識することで、生きづらさを減らしてもっと楽に生きることができます。

ぜひ今回の記事を参考に、自分らしく前向きな毎日を送ってくださいね。

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