低気圧の頭痛にコーヒーが効果的な理由|天気痛の私がオススメする対処法

雨が降る前や台風が近づくと頭痛がして辛い…

そんな『低気圧頭痛(天気痛)』に悩んでいませんか?

私自身も低気圧の影響で頭痛が起きやすく、いつも憂鬱な気分になっていました。

そんな中、意外にも症状を軽くしてくれたのが「コーヒー」だったんです。

本記事では、「低気圧の頭痛にコーヒーが効く理由」を解説するとともに、私自身が試した具体的な飲み方や注意点も詳しくご紹介します。

低気圧での頭痛にお悩みの方はぜひ参考にしてみてくださいね。

参考

「習慣的なカフェイン摂取と頭痛との関係~プロスペクティブコホート研究」​CareNet.com

URL: https://www.carenet.com/news/general/carenet/58193

雨が降ると(もしくは降る前)、頭がズキズキと痛む…。

そんなつらい経験はありませんか?

私自身も、天気が悪くなる前に頭痛が起きやすい、いわゆる「天気痛」を長年抱えてきました。

気圧変化が原因?頭痛が起きるメカニズムを簡単解説

低気圧が近づくと気圧が急激に下がり、脳の血管が拡張したり、自律神経のバランスが乱れたりします。

すると拡張した血管が神経を圧迫し、頭痛を引き起こすと考えられています。

詳しくはコチラの記事をご覧下さい。

低気圧で頭痛が起こるのはなぜ?原因とメカニズムを解説

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その頭痛は「天気痛(てんきつう)」

低気圧による頭痛は「気象病」や「天気痛」と呼ばれ、特に女性や敏感な体質の方(HSPや繊細さん)に多く見られます。

天気の変化でも頭痛が起こりますが、季節の変わり目に頭痛の頻度が高くなる方が多いと思います。

「頭痛にコーヒー?」と思われるかもしれませんが、実際に低気圧の頭痛が起きた時に、コーヒーを飲んで症状が軽くなったという人は少なくありません。

カフェインが頭痛を軽くする仕組みとは?

コーヒーに含まれるカフェインには血管を収縮させる作用があり、低気圧で拡張した血管を元に戻してくれます。

これにより、脳内の血流が安定し、頭痛が軽くなることがあります。

ただし、飲み過ぎると逆に頭痛が悪化する場合もあるため注意が必要です。

低気圧頭痛に効くコーヒーの飲み方(タイミング・量)

  • タイミング
    頭痛が始まる前、低気圧が近づくと感じた段階(軽い違和感の段階)で飲むのがおすすめです。
  • 頭痛の前段階の症状
    私は前段階の症状の例として、頭の重さ、肩こり、目の奥が重い、だるさ、あくび、眠気などがあります。
    この前段階の症状があると思いますので、把握しておき、コーヒーを飲むタイミングをつかみましょう。
  • 量や飲み方
    コップ一杯(約150〜200ml)程度のブラックコーヒーをゆっくり飲むのが効果的だと感じます。
    砂糖やミルクは控えめのほうが頭痛の軽減に効きやすいと思いました。

コーヒーを飲むタイミングは頭痛が始まる前!頭痛がしてから飲んでも、効果は薄いと感じます。

コーヒーと比較した主な飲み物のカフェイン量(150mlあたりの目安)

飲み物カフェイン量(約)コーヒーとの比較
コーヒー(ドリップ)80〜120mg基準
インスタントコーヒー60〜80mgやや少なめ
紅茶(ストレート)30mg約1/3
緑茶(煎茶)20mg約1/4
ほうじ茶20mg約1/4
ウーロン茶20mg約1/4
抹茶40〜60mg約1/2程度
ココア(純ココア)5〜15mgごく少量
コーラ(350ml缶1本)約30〜50mg約1/2〜1/3
エナジードリンク(250ml缶1本)約32~300mg(商品による)商品によるが糖分が多い
栄養ドリンク(100ml瓶1本)約30〜50mg約半分
  • コーヒーはカフェイン量が多く、頭痛対策として効果的だと感じます。
  • 紅茶や緑茶はカフェインが控えめですが、コーヒーが苦手な人におすすめです。
  • エナジードリンクはカフェイン量が多いですが、糖分も多いので日常的にはおすすめできません。
  • もちろんカフェインのとり過ぎは自律神経が乱れるのでダメです。1日のコーヒーは3杯までとしましょう。

私自身、台風が発生したり、雨が降る前に頭痛がひどくなることがよくあります。

頭痛が始まる前段階として、肩こりや頭の重さ、だるさ、眠気がありますが、その前段階の症状が出始めた時にコーヒーを飲むと、頭の重さがスッと軽くなり、頭痛がしないことがあります。

それ以来、低気圧の時は頭痛が本格化する前に意識してコーヒーを飲むようになり、以前より痛み止めの薬を飲む量が減っています。

正直、痛くなる時はコーヒーを飲んでも痛くなりますが、頭痛が抑えられる時も全然ありますので、体質や体調にもよると思いますが、一度試してみる価値は十分あると思います。

コーヒー以外にも効果的だった方法をいくつか紹介します。

① 規則正しい生活で自律神経を整える

特に睡眠不足は頭痛を悪化させるため、低気圧が近づいているときこそ、普段よりしっかり睡眠を取ることが大切です。

② ストレッチや軽い運動で血流改善

首や肩のストレッチをすると血行がよくなり、頭痛を予防できることもあります。

② 気圧アプリで頭痛のタイミングを予測

スマホアプリで気圧変化をチェックして、頭痛が起きやすいタイミングを事前に把握すると予防がしやすくなります。

「頭痛ーる(ずつーる)」というアプリがあり、気圧の変化を見ることができます。

③ 漢方薬やアロマを活用する

気圧頭痛に効果的な漢方薬(五苓散など)や、ペパーミントなどのアロマを活用するとリラックスでき、症状が和らぐことがあります。

五苓散は体内の水分バランスを整える漢方です。

私は天気痛で耳鼻科を受診した時に五苓散を処方してもらった経験がありますが、自己判断での服用は避けましょう。

④ 水分を多く摂って、内耳の機能を整える

私が天気痛で耳鼻科に行ったところ、「気圧の変化を感じ取る内耳にダメージを受けている。その証拠に低音が聞こえにくくなっている。内耳は水分不足でダメージを受けるから、水分を多く摂って、五苓散を服用して下さい。」と医師から言われました。

このように、水分を多く摂ることによって、内耳の機能を整えることができるそうです。

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HSPは生まれつき神経が敏感で、自律神経が乱れやすい体質のため、気圧の変化による影響を受けやすい傾向があります。

もしあなたが低気圧で頻繁に頭痛を感じている場合は、HSP気質の可能性も考えられます。

自分の敏感さを理解して対策をとることで、症状の軽減に繋がります。

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低気圧による頭痛(天気痛)は、気圧変化に敏感な人ほど強く出やすいものです。

でも、症状が悪化する前に「コーヒー」を飲めば、意外なほど症状が軽減することもあります。

まずは、低気圧が近づいたとき、ご自身にどんな前段階の症状があるか把握し、その症状が出ればコーヒーを飲み、元気な毎日をおくりましょう。

※本記事は筆者の個人的な体験をもとにした内容です。症状が重い場合や続く場合は、自己判断せず専門医の診察を受けることをおすすめします。

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まぬるん

HSPであり、30年以上気象病に悩み続けた当事者。家族全員がHSP&天気痛体質。100冊以上の関連書籍を読み、医師の見解や論文も参考にしながら、信頼できる情報を発信しています。

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