雨の日や雨の前日は頭痛やだるさがひどくなる…
こんな経験はありませんか?
HSPの人は環境の変化に敏感ですが、実は気圧の変化をも敏感に感じ取って体調不良(天気痛)になっている可能性があります。
「HSPだからなのか、天気のせいなのかわからない…」と悩んでいる方に向けて、雨の日に体調を崩す原因と、少しでもラクに過ごすための5つの対策をご紹介します。
この記事は、筆者の体験や専門書からの知識に基づいており、医学的な診断や治療を目的としたものではありません。
健康に関する具体的なご相談は、専門の医療機関にお尋ねください。
雨の日になると体調が悪くなるのはなぜ?HSPと天気の関係
「雨の日になると頭痛やだるさがひどくなる」「雨の日の前日も体調が悪い」
こんな経験はありませんか?
HSP(Highly Sensitive Person)は、外部の刺激に敏感な特性を持っています。
そのため、気圧や湿度、温度の変化にも強く影響を受けやすいと考えられます。
しかし、HSPの人だけが天気の影響を受けるわけではありません。
実は、低気圧が原因で起こる体調不良は「気象病」や「天気痛」と呼ばれ、この症状を持つ人は日本に1000万人以上いるといわれています。
では、HSPの人が特に天気痛を感じやすい理由とは何なのでしょうか。
HSPは環境の変化に敏感|気圧の影響を受けやすい?
HSPの人は、五感が鋭く、わずかな変化にも気づきやすい特徴があります。
そのため、気圧の変化による体調の揺らぎも敏感に感じ取りやすいのです。
雨になり気圧が下がると、耳の中の気圧や平衡感覚を感じる内耳が気圧低下の影響を受け、自律神経が乱れることがあります。
『「天気が悪いと調子が悪い」を治す本』佐藤純著
その後、副交感神経が優位になり、だるさや眠気、頭痛を引き起こすことがあります。
また、HSPの人はもともとストレスを感じやすく、自律神経の乱れが起こりやすい傾向があります。
そのため、気圧の影響をより強く受け、体調不良につながりやすいのです。
低気圧が引き起こす体調不良(天気痛)とは?
低気圧がもたらす主な体調不良には、以下のようなものがあります。(※佐藤純医師の書籍から抜粋)
症状 | 主な原因 |
---|---|
頭痛 | 血管が拡張し、神経を圧迫することで痛みが発生と考えられている |
だるさ | 自律神経が乱れ、血流が悪化する |
めまい | 内耳の圧力が変化し、平衡感覚が乱れる |
関節痛 | 気圧の低下により神経が刺激される |
気分の落ち込み | セロトニンの分泌が減少し、精神的に不安定になる |
特にHSPの人は、普段から自律神経が敏感なため、これらの症状を強く感じやすいといえます。
では、HSPが天気痛の影響を和らげるためには、どのような対策が有効なのでしょうか。
私がおすすめする雨の日の不調を軽くする5つの対策
① 自律神経を整える|朝のルーティンで気圧変化に強くなる
自律神経の乱れを防ぐためには、朝の習慣を整えることが重要です。
- 朝起きたら カーテンを開けて朝日を浴びる
- 白湯を飲んで 体を内側から温める
- 軽くストレッチをして 血流を促す
特に、朝日を浴びることは「セロトニン」という幸せホルモンの分泌を促すので、低気圧による気分の落ち込みを防ぐのに効果的です。
② 室内環境を整える|音・光・湿度で快適空間をつくる
HSPの人は、環境の影響を受けやすいため、室内の快適さを高めることが重要です。
- 間接照明を活用し、目に優しい光を取り入れる
- 雑音が気になる場合は、ノイズキャンセリングイヤホンや耳栓を使う
- 湿度が高い日は除湿機を活用し、快適な空気を作る
特に、HSPの人は音に敏感なことが多いため、環境音をコントロールするだけでもストレスが軽減されます。
③ 食事で体をサポート|HSP&天気痛におすすめの食べ物
天気痛の症状を和らげるためには、食事で自律神経を整えることも大切です。
特に以下の栄養素を意識すると良いでしょう。
栄養素 | 期待される効果 | 含まれる食品 |
---|---|---|
マグネシウム | 自律神経の安定 | ナッツ類、大豆、海藻 |
ビタミンB群 | ストレスの軽減 | 玄米、卵、バナナ |
GABA | リラックス効果 | 発酵食品、トマト、玄米 |
カフェイン | 血管を収縮させ、頭痛を防止 | コーヒー、緑茶(ただし過剰摂取はNG) |
「雨の日は体が重い…」と感じたら、意識的にこれらの食品を取り入れてみるのがおすすめです。
私の頭痛には、コーヒーやアイスが効果的でした。ただし、発生初期に限りますが。
④ 適度に動いて血流を良くする|無理せずできるストレッチ
低気圧の影響で血流が悪くなると、だるさや頭痛がひどくなることがあります。
そんなときは、軽いストレッチや深呼吸をするだけでも改善効果が期待できます。
おすすめの方法は以下の通りです。
- 首をゆっくり回して、血流を促す
- 肩を大きく上下に動かし、コリをほぐす
- 深呼吸をしながら腕をゆっくり上げ下げする
運動が苦手な人でも、椅子に座ったままできるストレッチを取り入れると、気圧変化の影響を和らげやすくなります。
自律神経を整える体操としてスワイショウが有名です。詳しくはユーチューブで。
⑤ 頭痛・だるさを和らげる|HSP向けおすすめアイテム
天気痛対策として、便利なアイテムを活用するのもおすすめです。
- 耳栓・ノイズキャンセリングイヤホン(音ストレスを軽減)
- ネックピロー(首を温めて血流を促進)
- アロマ(リラックス&自律神経を整える)
- 天気痛対策サプリ(マグネシウム・ビタミンB群を補給)
- 漢方薬(五苓散など)※医師や薬剤師の判断を仰いで下さい。
HSPの人は五感が敏感なので、自分に合ったアイテムを活用することで、体調管理がぐっとラクになります。
私は耳鼻科で五苓散を処方してもらい飲んでおり、効果を感じています。
ちなみに市販の天気痛用の薬のテイラックは内容がほとんど五苓散と同じです。
天気痛対策専用の耳栓(佐藤純医師監修)なんて物もあります。
まとめ|HSPの体調管理は「天気との付き合い方」がカギ!
HSPの人は、天気の変化に敏感に反応しやすいため、気圧の影響を和らげる工夫が大切です。
今回紹介した 「朝のルーティン」「室内環境の改善」「食事」「ストレッチ」「便利アイテム」 を意識することで、雨の日の体調不良を少しずつ軽減できます。
無理せず、自分に合った対策を取り入れて、雨の日も快適に過ごせるようにしていきましょう。
私は小さい頃から頭痛に悩まされ、つい数年前までこの頭痛が気圧の変化によるものだとは知りませんでした。
もっと早く、天気痛のことを知って、対策をとっていたら、あんな辛い思いはしなかったのに、と思います。
今後も、HSPや天気痛に関することを発信していきますので、よろしくお願いします。
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