モノに埋もれてた私が見つけた「本当の休息」

まぬるん

HSP歴30年以上・ミニマリスト歴5年、年間200冊以上本を読む。 家族5人全員がHSP。苦悩の結果、刺激や情報を減らすというミニマリストの考えがHSPとの相性が抜群と分かり、実践。その効果を感じている。 HSPは全員ミニマリストになれば良いと考えている。

「なんだかいつも疲れてる…」「家にいても落ち着かない…」
そんな感覚の正体、じつは“モノの多さ”かもしれません。

私も、何をしても疲れが抜けず、気づけば部屋にモノがあふれていました。
でも、少しずつ手放すうちに、部屋の空気も心の中もふっと軽くなっていったんです。
この記事では、HSP気質の私が実際に感じた「モノが多いと疲れる」理由と、本当の休息を手に入れた体験をお伝えします。

モノが多いと、なぜこんなに疲れるの?

「なんだかいつも疲れてる…」
「部屋にいるのに気が休まらない…」

そんな感覚、ありませんか?
実はそれ、“モノの多さ”が原因かもしれません。

目に入る情報が多すぎて脳が処理しきれない

HSP気質の人は特に、五感からの刺激にとても敏感です。
部屋にモノがあふれていると、それだけで脳が常に情報処理モードに。
整理されていないモノを見るだけで脳が勝手に「片付けなきゃ」「そういえばアレをしとかなきゃ」と考えてしまい、エネルギーを消耗します。

片付いていないモノを見るだけで、脳は勝手に働いてしまうのです。

何を探すにも時間がかかってイライラ

「鍵どこ置いたっけ?」「あの書類どこ?」
モノが多いと探し物が日常になります。時間が奪われるだけでなく、小さなイライラが積み重なるのも地味にストレスです。

私自身、毎朝出かける前にバタバタと探し物ばかりしていて、それだけで1日が疲れていました。

片付けられない自分に自己嫌悪してしまう

片付けようと思っても、どこから手をつけていいかわからない。やる気が起きない。
でも散らかっていると落ち着かない——。
この無限ループにハマって、「私ってダメだな」と自己否定するようになっていました。

実は疲れやすさの正体は、体力ではなく心の負荷
“散らかり”は視覚的なストレスだけでなく、自信のなさや無力感にもつながるのです。


このように、モノの多さは知らないうちにあなたのエネルギーを吸い取っている存在かもしれません。

「休んでるはずなのに、全然休めない」私の体験

「今日は何も予定がないから、ゆっくりしよう」
そう思って家で過ごしていても、なぜか全然疲れが取れない
そんな休日を、私は何度も繰り返してきました。

休日なのに、気が休まらなかった理由

ソファに座ってスマホをいじっているだけなのに、なぜかそわそわ。
気づけば視界の端に山積みの雑誌、洗っていない食器、子どものおもちゃ…。
「やらなきゃ」が部屋中に散らばっていて、目に入るだけで気が休まらないんです。

休んでいるようで、実は脳がずっと働いてる。
この状態では、いくら体を横にしていても“本当の休息”にはなりません

家にいると“ずっと戦闘モード”だった

当時の私は、外では気を張り、家では片付けに追われ、どこにいても常に緊張状態でした。
家が「戦場」になっていたんです。
たとえば、洗濯物がたまっているのを見ると「ああ、今日もやらなきゃ…」とプレッシャー。
ソファの上に置きっぱなしの服を見ると、「昨日の自分、ちゃんと片付けてよ」と自己嫌悪。

休もうと思って座っても、モノが目に入るたびに責められているような気持ちになっていました。

疲労の原因が“モノの多さ”だと気づいたきっかけ

そんなある日、本で“ミニマリストの部屋”の写真を見かけました。
広々とした空間、何もない床、整った収納…。
その画面を見た瞬間、スーッと心が軽くなる感覚があったんです。

「私、こんな空間で過ごしたら、もっと楽になれるかも」
そう思ったとき、はじめて「疲れてるのって、部屋のせいかもしれない」と気づきました。


部屋は、本来安心して休むための場所。
それが逆に「脳を疲れさせる場所」になっていたら、どれだけ寝ても回復できないのは当然だったんですよね。

思い切って減らしたら、心も体もラクになった

「もう限界かも…」と感じた私は、思い切って“モノを減らすこと”から始めました。
断捨離やミニマリズムに詳しいわけではなかったけれど、とにかく今の生活を少しでも変えたかったのです。

何から減らす?私が手放した“最初のモノ”

いきなり全部片付けるのは無理。でも「まずは1つだけ」と決めました。
私が最初に手放したのは、着ていない衣類からでした。

「1年以上着ていない服は捨てる」とルールを決めれば、衣類を捨てるのは簡単でした。
「高かったのにあまり着ていない服」なんかは捨てるのに抵抗がありましたが…

衣類はかさ張るので、家族5人分の不要な衣類を捨てると、ビックリするほどスペースが空きました。
その空いたスペースを見ると、「あ、なんか…呼吸しやすい」と感じたんです。

減らすたびに感じた「空気が軽くなる」感覚

それから少しずつ、明らかに使っていないもの、なんとなく置いていたものを処分。
不思議なことに、モノを減らすたびに部屋の空気が軽くなるんです。
部屋の“圧”みたいなものが取れて、深呼吸がしやすくなった感覚。
このとき私は初めて、「モノって気圧みたいに人を圧迫するんだな」と実感しました。

HSP気質とミニマルな環境の相性のよさ

HSPである私は、視覚や音に敏感で、人よりも刺激に疲れやすいタイプ
そんな自分にとって、モノを減らすことは刺激を減らし、安心感を増やすことに直結していました。

カーテンを開けたら光が差し込み、床に何もない空間が広がる。
その静けさと広がりが、私の心にとって最高の癒しだったんです。


モノを減らすことで得たのは、「片付けのラクさ」以上のもの。
心の余白や、自分に優しくできる感覚が戻ってきた気がしました。

本当の休息は、“視界に入らない安心感”だった

モノを減らし、空間が整ってきた頃、私はあることに気づきました。
それは——「安心感って、視界の中にもあるんだ」ということ。

モノを減らして初めて知った、静かな部屋の心地よさ

テレビ台の周りに置いてあった装飾品、リビングの角に積んでいた空き箱、なんとなくとってあった古い家具——。
それらがなくなった部屋に立ったとき、私は“音のない音”に包まれた気がしました。

視界にノイズがないと、こんなにも部屋って静かなんだ。
心地よい静けさに包まれたとき、初めて「今、休めてる」と実感できたのです。

頭が静まると、気持ちも穏やかになる

以前は、頭の中がいつも騒がしかった私。
「やらなきゃ」「片付けなきゃ」「どうせまた散らかるし…」と、思考がグルグル止まりませんでした。

でも、視界がすっきりしてくると、自然と頭の中も静まっていくんです。
すると、気持ちにもゆとりが生まれて、イライラや不安に飲み込まれにくくなっていきました。

まるで、部屋の片付けが自分の思考の整理にもなっていたかのようでした。

減らすことで「自分を大切にする時間」が増えた

モノが少なくなれば、管理する手間も減ります。
探し物や掃除の時間も減って、「自分のための時間」が生まれました。

私はその時間を、静かな読書に使ったり、ハーブティーを飲んでぼーっとしたり、窓の外を眺めたり。
そんな“何もしない時間”こそ、本当の意味で心と体を休める時間だと気づいたんです。


視界に何もないことで得られる安心感。
それは決して「寂しさ」ではなく、むしろ「自分をちゃんと包んでくれるやさしさ」でした。

まとめ

「なんとなく疲れやすい」「休んでるのに休めない」——
そんな日々の背景には、もしかしたら“モノの多さ”が隠れているかもしれません。

私自身、モノを減らしてはじめて、本当の意味で休息できる空間と向き合えました。
視界に余白があると、心にも余白が生まれます。
そしてその空白は、自分を整えるための大切なスペースなのだと感じています。

「疲れてるかも」と思ったら、まずは身のまわりの一つのモノから見直してみてください。
あなたの暮らしと心が、少しずつ軽くなっていきますように。

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