5分でわかる!天気と体調の関係チェックリスト

天気が悪くなるたびに体調が崩れる…。
台風が近づくと頭痛がする

それ、もしかしたら 気象病(天気痛) かもしれません。

この記事では、自宅で簡単にできる気象病チェックリストをご用意しました。

まずは自分の症状を確認して、少しでも安心につなげてみませんか?

※このチェックリストは、天気による体調変化への気づきを深めるための参考として掲載しています。
診断を目的としたものではなく、気になる症状がある方は専門の医療機関でご相談ください。

1 気象病ってなに?簡単に知ろう

1-1 気象病の基本的な症状

気象病とは、天気の変化による気圧、温度、湿度の変化が原因で起こる体調不良の総称です。

気象病の症状をもつ人は日本全国で1000万人以上いるとの試算があります。

「天気痛」とも呼ばれ、天気が崩れる前後に様々な症状が現れることが特徴です。

代表的な症状には、次のようなものがあります。

  • 頭痛(片頭痛、緊張型頭痛)
  • めまいやふらつき
  • 吐き気
  • 倦怠感や眠気
  • 関節痛・肩こり・腰痛
  • 気分の落ち込みや不安感

これらの症状は単独で現れることもありますが、複数が同時に起こることも珍しくありません。

1-2 気象病になりやすい人の特徴

気象病は誰にでも起こり得ますが、特に以下のような人がなりやすいと言われています。

  • HSPなどの繊細な気質を持つ人
    • 環境の変化に敏感で、気圧や天気の変化を敏感に感じ取りやすいです。
  • 自律神経が乱れがちな人
    • ストレスや疲労が蓄積している人は、自律神経が乱れやすく、気象病の症状が出やすい傾向があります。
  • 女性(特に生理前後の方)
    • 女性ホルモンの影響により自律神経が乱れやすく、天気の影響を受けやすいと言われています。
  • 車酔いや船酔いをしやすい人
    • 平衡感覚が敏感なため、気圧変化による体調不良を感じやすくなります。

2 あなたは気象病?自己診断チェックリスト

気象病外来を開設している医師・久手堅司先生が提唱するチェックリストを使って、あなたの体調をセルフチェックしてみましょう。

✅ 気象病セルフチェックリスト(全18項目)

以下の①〜⑱の項目で、いくつ当てはまるか数えてください

  • 天候が悪い時に体調が悪い
  • 雨が降る前や天気が悪化する前に、何となく天気の変化が予測できる
  • 頭痛持ち(緊張型頭痛、片頭痛など)である
  • 首こり、肩こりがある。首肩の持病や不調がある
  • めまいや耳鳴りが起こりやすい
  • 低気圧に弱い。起床時、日中も常にだるい
  • 低血圧気味である。血圧が低くなると体調不良が起きる
  • ストレスを感じやすい傾向がある
  • 古傷があり、時折痛みが出る
  • 原因不明の動悸や消化器の不調がある
  • パソコンやスマホの使用時間が長い(平均4時間/日以上)
  • 乗り物酔いをすることが多い
  • 運動習慣がなく、ストレッチや柔軟体操をすることが少ない
  • 歯の食いしばりや歯ぎしり、歯科の治療歴がある
  • 温度変化が一定の場所(夏は冷房、冬は暖房)にいることが多い
  • 日常的に、主にメンタル的なストレスを感じることが多い
  • 更年期障害ではないかと考えることがある
  • 姿勢が悪い。猫背や反り腰がある

台風が発生するたびに頭痛がある私は12個当てはまりました。

🩺 判定結果の見方

  • 判定1
     ①と②の両方に該当する人は、「気象病」の可能性が高いと考えてよいでしょう。
     どちらか1つでも該当する場合、気象病の可能性は約80%です。
  • 判定2
     ①②以外の項目は、体質・生活習慣・精神面などから気象病のなりやすさを測るものです。
     特に③〜⑱に複数該当する場合、気象病を発症するリスクが高いと考えられます。

※このチェックリストは久手堅司著『低気圧不調が和らぐヒントとセルフケア 気象病ハンドブック』より引用・再構成しています。

🌿 気象病かな?と思った方へ|対策記事はこちら

気象病は、内耳の気圧センサーと自律神経の乱れが主な原因と考えられています。

セルフケアや生活習慣の改善で、つらい症状を和らげることができます。

\ 対策方法はこちらの記事で詳しく紹介中! /
👉 低気圧で体調が悪くなる女性へ|気象病歴30年の私が試して本当に効いた対策とグッズを紹介!

3 気象病の原因は天気だけじゃない?

3-1 ストレスや生活習慣と気象病の関係

気象病の主な原因は「気圧の変化」ですが、それ以外にも生活習慣やストレスが深く関係しています。

例えば、以下の習慣は気象病を悪化させる可能性があります。

  • 睡眠不足や不規則な生活
  • 栄養バランスがかたよった食生活
  • 運動不足
  • 慢性化している「こり」
  • 強いストレスを長期間感じている

もともと自律神経が乱れがちな人は、気象の変化により自律神経がさらに乱れ、気象病の症状が表面化・悪化することもあります。

生活習慣を改善し、自律神経を整えることで、気象病の症状を軽減できる場合もあります。

4 気象病と診断されたらどうすればいい?

気象病を改善するには、自律神経を整えることが重要です。

4-1 今日から始める簡単セルフケア

気象病と診断されたら、次の簡単セルフケアから試してみましょう。

  • 十分な睡眠をとる
  • バランスの良い食事を心がける(腸活も効果大)
  • ストレッチや軽い運動で血流を改善
  • 気圧予報アプリなどを使って事前に対策する
  • 耳栓やアロマなどリラックスグッズを活用する

これらの方法を続けることで、症状の緩和が期待できます。

4-2 医療機関を受診するタイミングは?

セルフケアで改善が見られない場合や、日常生活に支障が出るほどの症状がある場合は、医療機関を受診しましょう。

次の症状が続く場合は注意が必要です。

  • 強い頭痛やめまいが頻繁に起きる
  • 吐き気や嘔吐を伴うことが多い
  • 不安や気分の落ち込みが長期間続く

早めに専門医に相談すると安心です。

5 気象病対策におすすめアイテム

5-1 気象病に効果的な対策やグッズを紹介

気象病に有効なグッズを紹介します。

症状緩和のために試してみてください。

  • 気圧調整耳栓
    • 気圧の変化をゆるやかにし、耳の違和感や頭痛を軽減。
  • 漢方薬・サプリメント
    • 自律神経の乱れを整え、体調を整える効果があります。
  • アロマオイル
    • リラックス効果でメンタル面の症状を改善。

無理せず、自分に合った方法で気象病と上手に付き合っていきましょう。

まとめ

気象病は目に見えない病気のため、自分自身で気づかないまま不調を我慢してしまう人も多くいます。

今回ご紹介したセルフチェックリストを通じて、自分の症状を把握し、適切な対策を取ることで生活の質を高めることができます。

症状が軽いうちは、規則正しい生活や適度な運動、耳栓や漢方薬などのセルフケアでも十分改善可能です。

一方で、症状がひどく日常生活に支障が出る場合は、迷わず医療機関を受診しましょう。

「気象病かも?」と感じたときは、自分を責めず、ゆっくりと自分に合った対策を探していきましょう。

この記事が気象病に悩むあなたの一助となれば幸いです。

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まぬるん

HSPであり、30年以上気象病に悩み続けた当事者。家族全員がHSP&天気痛体質。100冊以上の関連書籍を読み、医師の見解や論文も参考にしながら、信頼できる情報を発信しています。

-HSPと天気痛, 天気痛・気象病